ラスモルタル塗りの外壁とラスカットモルタル塗りの外壁ではクラックの入り方が違います。ラスモルタルの場合は窓の角から斜めにひび割れやすく、ラスカットの場合はパネルジョイントに沿って割れるので縦横に直線でひび割れます。
今回塗り替えている住宅も縦横にひび割れているのでラスカットの上をモルタル塗りされています。サッシ廻りと胴差水切り目地のシーリングは撤去して打ち直しますが、外壁のクラックはコーキングの刷り込みで補修します。
サッシ廻りと水切り天端のシーリングの打ち替えは既設シーリングを撤去しマスキング・プライマー・シール打設・同押さえ・マスキング撤去で終了です。
外壁のクラックは平面部分と入隅の一部に入っていました。
ひび割れの中に押し込むようにコーキングを刷り込んで補修しました。この割れ方をしている外壁は下地がラスカットというパネルでモルタルの塗り厚が薄いので、コーキングの打ち代を作るためのUカットするのはリスクが高いです。
コーキング刷り込みで下地処理を行い、下塗りの微弾性フィラーを砂骨ローラーでパターン塗りすることで塗り替え後にひび割れが表面に出てきにくくします。
玄関ポーチの胴差に水が回り、傷んでいたので大工に来てもらいその部分の取り換えと、再度傷んでこないように天端に水切り金物を取り付ける板金工事も行いました。
まだ傷んでいなかった玄関上の胴差にも板金金物を取付け、塗り替え後に雨水が浸みこみ傷むのを防ぎました。
下地補修はこれで終了です。あとは自社職人が現場に入り塗装工程を進めていきます。
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