神戸市須磨区でも個人住宅の塗り替え工事が始まります。
明日、足場を組むので足場組みの邪魔になるテラスの波板を取り外します。
写真左のテラスはアルミなので特に塗装などはしませんが、右側の写真の大型テラスは鉄骨で組んであるので塗り替えが必要です。この部分は足場がないほうがケレンしやすそうなので今日ケレンもしてしまいます。
波板が付いていたC鋼の天端は塗装回数が少なかったのか、塗膜が薄いので皮すきやサンドペーパーでのケレンで充分ですが。膜厚が付いている柱部分で塗膜に浮きが見られる箇所はかなりしっかりとケレンし。既存塗膜を剥がす必要がありました。
こういった密着性が落ちている厚みのある塗膜の上に再塗装すると数年で旧塗膜部分から剥がれてきます。個人住宅の塗り替えでのケレン作業は4種ケレン(目粗し程度の軽いケレン)が多く、年数が経過し複数回塗り替えをしている鉄部に関しては今回した3種ケレンを行います。
3種ケレンとは活膜は目粗し程度で、死膜のみ除去するというケレンです。活膜に見えて実は素地の鉄との密着が落ちてしまっている死膜が非常に分かりにくいので塗り替え後の塗膜の剥離が非常に起きやすいです。
完全に塗り替え後の塗膜の剥離が起きないようするには機械を使って既存塗膜全てを除去する2種ケレンをしないといけないので個人住宅の鉄部では費用的な面で現実的ではありません。
以下はケレンの種類についての説明が書かれた大日本塗料の資料です。
https://www.e-dnt.jp/column/keren-type/