2階の天井付近から雨漏りしているということですので原因を探り、漏水を止めます。
土間の下にはステンレス板が仕込まれていると聞いていたので可能性は低いのですが、雨水浸出箇所の真上になるバルコニ土間からの雨水侵入を疑いデッキ材の一部を外し、放水検査を行ないました。
5分以上水を流しましたが漏水は起きなかったので、この部分は原因ではなかったです。
漏水箇所階上の掃き出し窓にシャッターを後付けしてから雨漏りを起こし出したそうなので、今度はこの掃き出し窓の庇とシャッター内部を調べます。
シャッターをいったん撤去し、尋常でない雨垂れが付いていた庇を解体します。
破風板に水切りとなる段差がないので庇軒のケーカル板が傷んでいました。合羽を見てみると端部が切れたままで正常な仕舞ではなかったです。
合羽を外すとルーフィングが貼ってあったのですが重要な端部は切れたままでした。端部の防水処理をして再度ルーフィングを貼った後、板金を加工して合羽を取り付けます。
庇の破風と軒をケーカル板で作り、今度は鼻先に水切りとなる段差をつけました。
庇端部に雨垂れが付かないように加工した板金を取り付け庇から落ちてくる雨水が外壁を伝って流れないようにします。
庇の端から入った雨水が壁内を伝って階下に流れていたようです。結果シャッターBOXとシャッター枠は直接の原因ではなく掃き出し窓庇の施工不良が原因でした。
板金で加工した合羽を取り付け、端部をシーリングで塞げば漏水はなくなります。