日曜日に兵庫県土建組合主催の左官技能講習会があり、参加してきました。
今回の講習内容がコテ使いの基本を見直すと、水を使わない洗い出しだったので本職に基本が習えることなどめったにないからと思い参加することにしました。結果はあまり基本には触れずに洗い出しとイタリア漆喰を使った左官仕上げ工法を教わりました。
左官業は年々仕事が減り、都市部の職人は職業替えしたり、左官以外の職種に手を広げ生き残りを図ったりしています。しかし郡部ではまだ日本庭園や和の建物も多く残っているようで左官の需要もあり、技術を磨くことで日本だけでなく海外からも声がかかる職人もいます。今回の講師の品川氏もすばらしい技術と探究心の持ち主で一職人として多くの学ぶべきものがありました。
今回の受講生には私以外にも、オーストラリアでペンキ屋をしていたという職人と黒人の職人の2名の塗装職人もいました。彼曰く日本人の職人は海外では非常に人気があり、引っ張りだこだそうです。
下の2枚の写真は水を使わない洗い出しの技術を使って作った時計の板とコンセントです。これ自体が仕事になるかは別ですが、作品は芸術ですね。
これらの技術を応用してお客様の要望に応えていくそうです。
写真はないのですがイタリア漆喰を使った土壁風の仕上げもすばらしかったです。
同時に行われていた大工の競技会の練習会に来ている大工の技術もすごかったです。最近のハウスメーカーに入っている大工はかんなものみも持っていませんが、彼らは複数のかんなやのみを使い釘を使わず台やミニチュアの家の骨組を作っていました。
私も負けていられません。塗装技術をもっと高めていきます。